| 形成外科は新しい診療科目ですか? |
| 意外に思われるかもしれませんが、形成外科の歴史は古く、始まりはギリシャ・ローマと言われています。しかし形成外科が大きく発展したのは、第一次、第二次世界戦争で、多くの負傷した兵士の再建を行ったためです。 日本でなかなか形成外科普及されなかった理由の一つに、儒教の教えにある「親からもらった身体を傷つけてはいけない」と言う考え方にあるようです。また 以前は診療科目が細かく分かれておらず、外科系の医師が治療をしたり、時には皮膚科の医師が治療をおこなったりと、はっきりと分かれていませんでした。昭 和33年に日本形成外科学会が組織され、昭和50年には、厚生省から標榜科としての「形成外科」の看板をあげて診療できるようになりました。 今では東京大学を筆頭に全国のたくさんの大学病院で形成外科を開講し、多くの優秀な形成外科医が育成されています。日々いろいろな病院で再建治療を行なっています。 |
| 整形外科・形成外科、そして美容外科はどう違うの?保険は使えますか? |
| 整形外科は骨・関節や筋肉の治療を主に行ないます。形成外科は見た目の形態の変形を再建していきます。美容外科は正常なものに対して治療を行ないます。 形成外科・整形外科は保険が使え、美容外科は保険を使うことは出来ないことは、皆さんもご存知だと思います。では保険の線引きはどのように決まるのでしょう・・・・疑問が湧いてきます。 細かい基準は厚生省労働省が取り決めていますが、ここで大まかに申し上げると、綺麗なものをより美しくにする場合、あるいは加齢に伴う変化の改善これは疾患ではありませんので保険が利かないことになります。したがってこれは美容外科の分野に入ります。 |
| 形成外科医と美容外科医は違いますか? |
| 手技の基本は同じです。美容外科は形成外科の一部をさしたもので、長期にわたり形成外科技術をトレーニングし、多くの経験をつんだ医師なら確実な技術をもって治療することが出来ます。 簡単に申し上げると、形成外科の経験のない医師には美容外科治療は難しいと言えます。 医師を選ぶ場合このようなことがポイントとなります。 |
| 形成外科どんな治療するのですか? |
| .このような再建治療を行なっています。 【頭部】:切り傷・創(キズ)あと・はげ・頭蓋変形・骨欠損 【顔面(顔ケガ・傷あと)】:切り傷・擦り傷・咬傷・顔面骨骨折(鼻骨・頬骨・顎骨・眼骨) 【皮膚】:皮膚腫瘍・ケロイド・傷あと・ヤケド・ヤケドあと・皮膚移植 【胸部】:乳房変形・陥没乳頭・へその変形・手術あと 【手・足】:巻き爪・陥入爪・多指症・合指症 |
| なぜ今!医療の世界で形成外科が注目されているのか? |
| 従来、病気が治れば、命が助かれば、それで良いとされてきした。しかし、現代はQuality
of Life~クオリティーオブライフ~人生をどう過ごすかが注目されています。 例えば、交通事故により顔面を損傷したとします。顔面に大きな傷あとが残ることになり、そのために患者さんの生活は大きく変わってしまいます。これでは社会生活から隔離され、患者さんにとって命は助かっても、必ずしも良いとは言えません。 また、子供が先天異常を伴って生れたり、不注意によって子供にケガを負わせてしまったら、両親、特に母親は心に十字架を背負い一生悩み続けることとなりま す。形成外科的手術により傷や変形を正常に近いものにし、社会生活をもっと明るく、積極的にできると考えます。 多くは直接命にかかわるものではありませんが、多くの患者さんは傷や形態の変形と共に心の傷を患っています。傷や形態を治すことで心を開放してあげる役目 が形成外科の使命だと考えます。時に形成外科医が精神外科医とも言われる由縁だと思います。患者さんの社会生活の架け橋になればと切に願います。 |
| 形成外科とその他診療科とのコラボレーションとは? |
| 【脳外科】:手術後の頭蓋骨の再建・後遺症による形態の改善 【外科】:乳がん摘出後の胸の再建 【眼科】:加齢からくる眼瞼下垂 【耳鼻科】:耳の変形の再建 【産科・小児科】:子供の形態の先天異常の再建 【皮膚科】:皮膚がんの摘出・摘出後の再建 【精神科】:治療前・治療後の精神的フォロー それぞれの診療科の医師と相談しながら、適切な治療を行います。 |