プチ整形とは
最近よく聞く「プチ整形」。でもプチ整形って何でしょう。
プチ整形を一言で言うと「切らずに元に戻せる(戻る)整形!」のことで、メスを使わずに、鼻、唇、顎および顔などの輪郭を注射で改善する方法です。プチという言葉のとおり、手術程の大きな効果は得られませんが、本格的な美容整形手術には抵抗がある人でも受け入れやすいのが人気の秘密です。また、最近はメスを用いない二重術(埋没法)やシミやホクロのレーザー治療なども広い意味でのプチ整形と考えられるようになり、これまで怖い、心配と考えられていた美容整形が受けやすくなりました。
プチ整形の特徴
プチ整形の特徴は、短時間(10~15分)で痛みが少なく、1回の治療費が美容整形手術と比べて安価なことです。また、施術後の腫れが少ないために、周りに整形したことが分からなく、精神的肉体的負担が少ないこともあげられます。自分で言わなければ、整形したとは思えないほどのナチュラルな仕上がりです。
欠点としては、注射療法や注入療法では、永続性がなく半年から1年ほどで元に戻ってしまうことです。また、二重の埋没法では糸が緩み一重に戻ってしまう(糸を取ることで元にもどすこともできます)こともあります。しかし、元に戻るのは(戻せるの)は、逆に安心して受けられる理由ともなります。
このような方におすすめです
1)美容整形手術には抵抗があり、または受ける勇気がない方
2)大きい変化は欲しくないが少しだけ変わってみたい方
3)いろいろなコスメ製品を試してみたけど、思った程効果があがらなかった方
4)化粧品感覚で手軽に美容整形を受けてみたい方
5)周囲の人にはわからず、美容整形を受けたい方
にお勧めです。気なっているところを少しだけ変えるだけで、自信も生まれてきます。
プチ整形も医療行為です
簡単と思われているプチ整形も、医療行為ですので、治療に伴うトラブルもあります。まずは、信頼のおける医師に相談することが重要です。
プチ整形の治療法
1)注入療法
コラーゲン注入法(シワ治療)
ヒアルロン酸注入法(シワ治療、鼻・唇・あごの形成)
2)注射療法
ボトックス(シワ治療、多汗症治療・輪郭形成)
3)二重の埋没法
4)レーザー治療
シミ、ホクロほか
注入療法
注入物には、コラーゲン製剤、ヒアルロン酸製剤、ポリ乳酸製剤などの吸収性製剤とアクアミドなどの非吸収性注入剤などもありますが、当クリニックは吸収性製剤で信頼性が高いコラーゲン製剤とヒアルロン酸製剤を使用しています。
コラーゲン注入法
コラーゲンは人間、動物に存在するタンパク質で、皮膚、筋肉、靭帯、骨など体の構成要素の一部です。人のコラーゲンはある種の動物のコラーゲンと非常に似
ていて、そのため動物のコラーゲンは古くから医療用として多く応用されています。これまでのコラーゲン製剤は仔牛の皮膚から作られたもので、人にアレル
ギーを起こすことがあるために事前にアレルギーテストが必要でした。そのために治療を希望してもすぐには受けられず、アレルギーテストの結果を1か月程待
たなければなりませんでした。また、アレルギーテストに問題がなくても、注入後1か月程してアレルギー反応が起きる遅延型アレルギーも時々起こっていま
す。そこで、最近は人の線維芽細胞から作られたヒューマンコラーゲンが用いられるようになりました。
ヒューマンコラーゲンとは、人の培養皮膚から得られたコラーゲンを用いて作られたものです。牛由来のコラーゲンと異なりアレルギー反応がほとんど無いため
に、アレルギーテストの必要が無くすぐに治療が受けられます。また、狂牛病の問題もなく、今後、牛コラーゲンに変わるものと考えられています。2003年
にはアメリカFDA(日本の厚生労働省にあたります)で承認されました。
コラーゲンには麻酔薬が含まれているので、注入時の痛みが軽減されます(全く痛くないわけではありません)。また、注入後に多少の凹凸が生じますが、マッ
サージで平らになるため、皮膚の薄い部分に適応します。しかし、ヒアルロン酸より柔らかいため、深い皺には多めの量が必要となります。
当クリニック使用のヒューマンコラーゲン製剤・・・アメリカINAMED社 「コスモダーム」
ヒアルロン酸製剤
ヒアルロン酸とはN-アセチルグルコサミンとβ—グルクロン酸の2分子の結合を繰り返しているグルコサミノグリカンの高分子物質で、皮膚や関節に存在しています。これを人工的に合成して作られたのが注入用ヒアルロン酸で、シワの治療に用いられています。
ヒューマンコラーゲンと同様にアレルギーテストの必要がなく、希望した日に治療が受けられます。
ヒアルロン酸は注入後に組織内の水分を多く取り込む性質があり、そのため注入量以上の持ち上げ効果があり、経過とともにヒアルロン酸が分解しても急速な体
積の減少はありません。そのためコラーゲンで使用する量より少量で同じ効果が得られます。反面、組織浸透性が悪いので、注入後の圧迫による補正がしにくく
凹凸になりやすいです。また、コラーゲンには麻酔薬が含まれていますが、ヒアルロンには含まれていないため、麻酔を用いています。
当クリニック使用のヒアルロン酸製剤・・・スウェーデンQ—MED社製レスチレンを使用しています。本製品はバイオ技術で精製されたヒアルロン酸を1ml中に20mg含み、他に塩化ナトリウム、リ
ン酸緩衝液、ゲル状物質を添加した製剤で、ゲル粒子の大きさの違いにより小さい方からレスチレン・タッチ、レスチレン、レスチレン・パーレーンの3種類の
製品があります。
部位別によるコラーゲンとヒアルロン酸の使い分け
コラーゲンとヒアルロン酸を特別に区別せず使用しているクリニックが多いのですが、当クリニックではより効果を上げ、また施術後の合併症を小さくするために、コラーゲンとヒアルロン酸の使い分けを行っています。
額の横ジワ
深く刻まれた横ジワを改善することが出来ます。
使用注入製剤・・・コラーゲン(コスモダーム)
注:ヒアルロン酸では注入後しばらく凹凸が目立つことがあります。
目尻のシワ
からすの足跡と呼ばれる嫌な小ジワを改善します。
使用注入製剤・・・コラーゲン(コスモダーム)
目の下のシワ
誰もが気になる目の下のシワを改善します。
使用注入製剤・・・コラーゲン(コスモダーム)
コラーゲンは白色のため、注入部位が白くなるために眼の下のクマも改善します。
注:ヒアルロン酸もコラーゲンと同じように目の回りや額にも使用できますが、皮膚の薄い部分では、注入したヒアルロン酸がしばらくの間凹凸として目立つことがあります。
眉間の縦ジワ
きつい表情から、優しい表情へ変えてくれます。
使用注入製剤・・・コラーゲン(コスモダーム)またはヒアルロン酸(レスチレン・タッチ)ともに使用しています。
上口唇のシワ
年齢とともに目立つ細かなシワ。手術でも改善できないこのシワが注入直後から改善されます。
使用注入製剤・・・コラーゲン(コスモダーム)
鼻唇溝(法令線)のシワ
年齢とともに深くなり、歳を感じさせるシワです。このシワを改善することで明るく若々しい表情が得られます。
使用注入製剤・・・ヒアルロン酸(レスチレン、レスチレン・パーレーン)
口角のシワ(口元のハの字シワ)
マリオネットライン(操り人形の口元という意味です)と言われます。このシワを改善することにより、若さを取り戻すことが出来ます
使用注入製剤・・・ヒアルロン酸(レスチレン、レスチレン・パーレーン)
鼻・アゴ・唇の整形
コンプレックスの低い鼻を高くし、顎の輪郭を変えることができます。短時間で美人顔をゲットしてください。
使用注入製剤/ヒアルロン酸(レスチレン・パーレーン)
実際の治療手順
1)洗顔
2)局所麻酔
コラーゲンは麻酔薬が含まれていますので、局所麻酔は必要ありません。注入時の痛みはほとんどありません。しかし、ヒアルロン酸は麻酔薬が含まれていない
ため、注入時に痛みを伴います。当クリニックではヒアルロン酸を口周りのシワの改善に使用していますが、痛みに弱い方には、眼窩下神経ブロックを行い注入
時の痛みをなくします。眼窩下神経ブロックとは、小鼻の外側で頬骨から出ていて唇の知覚を支配している神経に麻酔をすることで、上唇の痛みをなくす麻酔方
法です。針を刺して麻酔薬を注入する時にはチクッとした痛みはありますが、注入中には全く痛みはありません。
3)コラーゲンやヒアルロン酸の注入
約5mm間隔で気になるシワの皮膚真皮層に注入します。使用するコラーゲンは1本1ccで、ヒアルロン酸は1本1ccと0.5ccとがあり、シワの深さと
幅で使用量を決めていきます。注入時間は10分~20分程です。治療途中は鏡で注入結果を確認していただきながら、気になる部分を重点的に注入します。
4)注入部位には感染予防と腫れの改善のために軟膏を塗ります。また、赤い針あとが目立つ場合もありますので、気にされる方は化粧をして帰宅されています。
アフターケア
a)当日より洗顔やシャワーは可能ですが、入浴は翌日からお願いします。化粧は当日より可能です。
b)特に問題や心配がなければ、受診の必要はありません。しかし、初めて受けられた方は10日目頃の受診をおすすめします(この場合の診察料は無料です)。
問題点
1)針あと
数日でほとんど目立たなくなりますが、気になる方は化粧で隠してください。
2)腫脹
目のまわりの皮膚は薄いため、注入により腫れが起こりますが、2~3日でわからなくなります。口周りはほとんどありません。時に注入針が毛細血管を傷つけ皮下血腫を起こし、1週間程紫色の腫れが続くことがあります。
3)注入部の凹凸
コラーゲンもヒアルロン酸も注入部に多少凹凸が生じます。コラーゲンは比較的柔らかい製剤のため、凹凸はマッサージでなくなります。しかし、ヒアルロン酸はやや固い製剤のため、マッサージでは改善しにくく、凹凸として残り悩まれる方もいらっしゃいます。そのため、当クリニックでは口周りと眉間のみに使用しています。
効果持続期間
ヒアルロン酸とコラーゲンの効果持続期間は共に約1年と言われていますが、注入部位、注入量や皮膚の状態などで異なります。気になりだした頃が次の注入時期だとお考ください。一方、鼻や顎の整形の場合は、初回の持続期間が通常のシワ治療より短いため、半年程で2回目の注入を受けられる方が多いようです。そのため、当クリニックではヒアルロン酸1ccを購入していただき、初回に0.5ccを使用し、残りを2回目に使用しています。
治療費
●ヒューマンコラーゲン/1本1cc 105,000円
●ヒアルロン酸/1本1cc 105,000円・0.5cc 84,000円
麻酔料、注入料を含みます。
注入製剤が残った場合は、約6か月間はクリニックにてお預かりします。この間に残り製剤を注入された場合、注入料等はいただいておりません。
注射療法 ボトックス注射
コラーゲンやヒアルロン酸などの注入療法はシワの溝を埋める方法ですが、ボトックス注射は、表情を表す筋肉の動きを抑制してシワを改善する方法です。
ボトックスとは
ボトックスとは、ボツリヌス菌由来の神経毒素複合体のうちから、A型という血清型毒素だけを精製して取り出した製剤です。ボツリヌス菌と聞くと食中毒を連想してしまいますが、あくまでも調整した毒素を使うので全く問題ありません。
欧米では1970年代よりボトックスによるシワ、多汗症、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚、斜視、顔面チック、片頭痛などの多くの疾患の治療に用いられています。日本でも眼瞼痙攣の治療薬として、1997年4月からアラガン社ボトックス注100
(A型ボツリヌス毒素)という商品名で厚生労働省から認可されていますが、残念ながらシワや多汗症の治療薬としてはまだ認可が得られていません。ただこの場合の認可とは、日本国内ではこの薬が購入できないという意味で、医師が直接製造会社から輸入して治療することは全く問題はありません。
ボトックスの作用メカニズム
ボツリヌス毒素はグラム陽性、桿状、嫌気性菌であるボツリヌス菌から産生される菌体外毒素であり、自然界でもっとも強い神経毒作用を有しています。毒素は抗原性の異なるA-G型に分類されており、このうちA,B,F型が結晶精製化されていますが、A型毒素が最も毒素が強く、安定し通常の治療に使用されています。作用メカニズムとしては次のようになっています。
1) 正常時、神経と筋肉は筋接合部というところで繋がっています。神経は脳から伝えられた刺激を神経の終末に伝え、その刺激により神経終末からアセチルコリン
という物質が放出されます。筋肉はこの放出されたアセチルコリンを受け取ることで収縮しますが、これが皮膚の上から見るとシワとして見られます。
2)気になるシワの部分に注入されたボトックスは、神経終末に取り込まれて、アセチルコリンの放出を抑えます。そのため筋肉の収縮が抑えられ、シワができにくくなります。
3)しかし、ボトックスによりアセチルコリンの放出が押さえられた神経終末からは、次第に新しい神経が再生され、再びアセチルコリンを放出し始め、それに伴い筋肉の収縮が始まります。そのため、臨床効果は4-6か月と言われています。
安全性
ヒトに対する致死量は不明ですが、3500単位注入すると危険であるとの報告があります。3500単位とは1ボトルが100単位ですから、35本を一度に
注入することになります。通常のシワ治療の使用量は、多くても20~30単位ですので、全く問題はありません。また、注入されたボトックスは効果を発揮し
た後の余分な毒素は2週間程で解毒され完全に体の外へ排出されてしまいます。
使用しているボツリヌス毒素製剤
当クリニックでは、アラガン社製「ボトックス」を使用しています。アラガン社製「ボトックス」は30年以上の臨床経験と世界60カ国以上で使用され、FDA(アメリカの厚生省)もシワ治療で認可しております。
治療手順
1)洗顔
2)ボトックス溶解液をツベルクリン反応用1mlの注射器にとり、30G針(とても細い針です)で目標とする筋肉内や皮下に直接注入します。使用量は筋肉の大
きさやシワの強さの程度に応じて決めていきます。ただ、初回は過量投与による副作用を避けるため、少なめに投与します。
3)注入時には多少の痛みを伴いますが、ほとんどの方は麻酔を希望されていません。麻酔薬を混ぜて使用する方法もありますが、注入量が多くなることで希望部位以外にも浸透し、副作用が生じることがあります。最小限の注入量で最大限の効果を得る技術を必要とされます。
4)注入部後しばらく圧迫して出血を予防します。その後注入部位には感染予防と腫れの改善のために軟膏を塗ります。また、赤い針あとが目立つ場合がありますので、気にされる方は化粧をして帰宅されています。
アフターケア
1)当日より洗顔やシャワーは可能ですが、入浴は翌日からお願いします。化粧は当日より可能です。
2)効果確認のために、3週間目に受診に来ていただきます。この場合の診察料は無料です。
効果発現時期と再注入
ボトックス注入後、効果は2~4日で現れ、2~3週間で最大となります。効果の持続は4~6ヶ月と言われていますが、個人差があります。また、初回治療の
効果が不十分であれば、追加投与をおこないますが、短期間内での反復投与や多量投与は中和抗体の発現率を高める可能があるため、追加投与の時期は初回投与
後3-4週間としています。この場合の治療費は使用量により異なります。
注入後の問題点
1)針あと
赤い針あとが生じますが、数日でほとんど目立たなくなります。気になる方は化粧で隠されてください。
2)腫脹
目じりのシワ(いわゆるカラスの足跡)を治療する場合、注入により腫れが起こることがあります。目のまわりの皮膚が薄いためですが、2~3日でわからなくなります。また、時に注入針で毛細血管が傷つくと皮下血腫が起き、1週間程紫色の腫れが続くことがあります。
3)副作用
吐き気、倦怠感、頭痛、発熱、散瞳などが起こる可能性がありますが、1日ほどで改善します。当クリニックではまだ一度も経験された方はいらっしゃいません。
受けられない方
1)妊婦や授乳中の方
2)製剤中の成分にアレルギーを持つ方
3)弛緩剤や筋弛緩作用のある薬を服用中の方
などは、ボトックス治療が受けられません。他の治療法を担当医とご相談ください。
注入部位別特徴と治療費
顔の全てのシワにボトックス注入が適応するわけではありません。当クリニックでは眉間の縦皺、目尻のいわゆるカラスの足跡、前額部の横皺などを対象としています。
額のシワ
深く刻まれた横ジワができにくくなります。
眉毛より上1cm以内に注入すると上まぶたの下垂をおこすことがあるために、できるだけ上部の皮下に注入します。また、額で眉毛を挙上する癖のある方の場合は、眉毛より上の額に指を置いて、瞼の開眼制限がなくなる位置より上の額に注入します。
●治療費:42,000円
眉間部のシワ
きつい表情から、優しい表情へ変えてくれます。眉間部のシワをつくる筋肉の中に注入します。
●治療費:31,500円
目尻のシワ
からすの足跡と呼ばれる嫌な小ジワです。目尻の下から上まで注入します。
●治療費:42,000円
あごのシワ
あごの梅干様のシワができにくくなります。シワを作る筋肉の中に注入します。
●治療費:31,500円
フェイスラインの改善
角ばったエラは強くきつく見えるため、やわらかくて女性らしい小顔が好まれます。角ばったエラの原因は咬筋ですが、そのボリュームを落とすことでフェイスラインを改善します。
●治療費:52,500円