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グリーンヒルズ・スキンクリニック

刺青(入れ墨)

治療方法と治療の選択

治療方法
刺青(入れ墨)の治療としてレーザー治療と外科的治療とがあります。
1)レーザー治療
使用するレーザーはQスイッチレーザーで正常な皮膚にはダメージを与えることなく、特定の色素をだけをスポット的に破壊することができるといわれています。アメリカでは tattoo laserとも言われるほど、刺青(入れ墨)の治療に用いられています。適応となる色は黒色、茶色・青色、時に赤色です。特に黒色は1回の照射で消えてしまうものもあります。しかし、黒色でも金属を混ぜているものは消えにくく、数回の照射でもあまり薄くならない場合も見られます。1回の照射で劇的に消える場合もみられますが、通常は3か月間隔で数回から十数回の照射が必要となります。残念ながら、最初から照射回数の予測ができないことをご理解ください。雑誌やホームページに「消えてしまう」と書かれている場合がありますが、実際に照射してみないと結果はわかりません。また、治療費が高額になるため、途中で断念しなければならない場合も見られます。具体的な金額は刺青(入れ墨)の大きさや深さ、色の数などできまりますが、一般に自動車一台分(軽自動車からベンツの高級車まで)のお金が必要と言われています。しかし、外科的治療ではかなりの傷跡が必ず残ることを考えると、レーザー治療が第一選択ということは間違いありません。
治療が中途半端にならないように、担当医師から効果と費用について十分に説明を受けられてから治療をお受けください。

2)外科的治療の適応と手術方法
外科的治療の適応としては、刺青の特徴と治療期間が重要です。刺青は比較的小範囲で、深く・装飾性の強いものが適応となります。また、傷は目立っても早急に刺青である事が判らなくなる事を望む方も適応となります。特に結婚や就職前の方に多くみられます。
a)単純切除縫縮術
1回で切除して縫縮する方法です。切除できる範囲は刺青の大きさと部位で決まります。
皮膚に伸びのある部位ではかなり大きい刺青まで1回で取り除きます。可能な限り1回で除去するようにしていますが、皮膚に伸びが少ない部位では次の分割切除縫縮術をおこないます。
b)分割切除縫縮術
広範囲なために、1回では取り除くことはできない場合に行います。2~3回に分けて切除縫縮を繰り返します。手術の間隔は、手術により無くなった皮膚の弾力が回復する約6か月間とていますが、部位によっては1年が必要な場合もあります。
c)炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術
高速回転グラインダーを用いる方法もありますが、炭酸ガスレーザーが早く、出血もありません。適応は浅くて、深さも一定な刺青です。また、切除術では取り切れなかった部分に行います。ただ、レーザーといっても消してしまうレーザーではなく削るため、当然傷あとは残ります。
例えば、分割切除縫縮術では時間がかかるため、1回の単純切除縫縮術で可能な限り除去し、取り残した刺青を炭酸ガスレーザーで削る事で、1回の治療で終了する方法です。

3)炭酸ガスレーザー
皮膚組織の大部分は水分でできています。炭酸ガスレーザーはこの水分に吸収される事で強力な熱効果を表し、刺青の組織を極めて限局的に破壊(蒸散)してしまいます。出血がほとんどなく、最小限のダメージで刺青を除去します。比較的浅い刺青は一度で取る事ができますが、深いものは2~3回の治療が必要な時があります。

4)皮膚移植術
広範囲で分割切除縫縮術を受ける時間的余裕がない場合に行います。刺青のある皮膚をかみそりで除去し、そこに太ももやお尻の皮膚を採ってきて移植する方法で、かなり広い範囲でも可能です。しかし、皮膚移植は最後の手段だと思ってください。
よく、皮膚移植をすると完全に分からなくなると考えられていますが、そのようなことはありません。どんなにうまく移植できても、本来違う場所から移植された皮膚が全く同じになる事はありません。また、一般に刺青の場所は傷あとが醜くなる場所(腕、肩、胸など)ですので、移植した皮膚も醜い形として残ります。そのために、その後移植した皮膚を分割切除する場合もあります。さらに皮膚を採った場所(donorと言います)にも傷あとが残ります。結局、刺青を除去した場所と皮膚を採った場所の2箇所に傷あとが残る事になります。
当クリニックでは、基本的には刺青(入れ墨)の治療に皮膚移植は適応でないと考えています。

治療方法の選択
治療方法の選択では、刺青(入れ墨)の色・大きさ・部位・ご希望の治療期間および予算などが重要となります。
大きさで考える場合
小さい場合は切除縫縮術が適応となります。傷跡は残りますが、1回の治療で終わります。大きい場合は2~3回に分けて切除縫縮術します。それでも切除できない広範範囲ではさらに炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術を追加します。
治療期間で考える場合
結婚式前や就職前などで治療期間が短い時は、狭い範囲では切除縫縮術とします。しかし、2~3回の分割切除縫縮術が必要なときは、初回から炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術を行います。
部位で考える場合
皮膚に余裕がある場合は切除縫縮術となりますが、皮膚に余裕のない太ももなどでは炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術を用いています。
予算で考える場合
これが一番の問題です。患者様のご予算によっては、レーザー治療が適応でも外科的治療をお薦めすることがあります。必ずかなりの傷跡が残りますが、短期間で、しかも1回の治療で終わります。治療法は切除縫縮術と炭酸ガスレーザーを併用した治療となります。
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